ネット恋愛ってなんでするの?そのメリット・デメリット

SNSが当たり前となり、今やネットがきっかけで恋愛や結婚をする人もかなり増えてきました。同じ趣味のコミュニティやネットゲームを通してその人の中身を知り、会って顔を知るというのがネット恋愛の流れですが、中には実際に出会わなくてもネット内で恋人同士になったり、はたまたネット不倫をするだけで満足してしまったりする男女もいます。

そうしたネット恋愛のメリット、デメリットはいったいどんなところにあるのでしょうか。

ネット恋愛をする理由とメリット

ネットで知り合った人に対してすぐに「会おう!」となる人もいますが、中には現実の出会いにはそこまで積極的ではない人もいます。

理由のひとつとしては、自分の容姿やコミュニケーション能力に自信がないというのがあります。

よく、見た目よりも性格!といいますが、容姿をもとにした第一印象が良い方が有利という経験をしてきた人は多いことでしょう。 外見や立ち振舞いがあまり良くないと、それを性格の良さで取り戻すには長い時間と労力が必要になります。

俗称心理学に「メラビアンの法則」というものがあり、他人を判断する時は、見た目の情報5割、口調や声の情報4割、話の内容1割といわれています。 ネットだと最低限1割の情報だけで他の人とコミュニケーションをとることができるので、他のどんな美男美女とも同じ条件からスタートできるのです。

もしも相手から「写真を見せてほしい」と言われたとしても、長い期間をかけて信頼を積み重ねていれば、多少好みでなくともそれほどガッカリされることもありません。

また、ネット恋愛の特徴として、気に入らなければ簡単に関係を切れるところもあります。現実に比べて後腐れが少ないというのはネット恋愛をする人にとっては大きなメリットです。

ロールプレイという擬似恋愛とデメリット

RP(ロールプレイ)とは、オンラインゲームのようなキャラクターを操る際に、そこに自分とは違う人格を持たせて演技をするプレイのことをいいます。

こういうRPをする人の中には、各個人が持つキャラクターを恋人同士にしたり、ゲーム内で結婚させてしまい、個人の私生活には一切触れないという暗黙のルールを作ってしまう場合があります。

相手がオンラインになると「おかえり」「ただいま」といった挨拶を交わし、バーチャルな恋人同士の生活を楽しみます。 オフラインの時は、そのログを読み返しては相手のことを思いふけったりします。

ロールプレイの内容はそのカップルによって異なり、普通の恋人同士から、幼馴染同士の設定など様々です。

しかし、一度一方の気持ちが冷めてしまうと、相手の無理な要求から恋が恨みに変わりチャットの内容が流出してしまったり、ネットストーカーに発展してしまったりいった問題も出てきてしまいます。

また、チャットだけだと相手が本当に男性か、女性かまでは分からず「釣り」目的で性別を偽ってターゲットに近寄り、その内容を晒して喜ぶという悪質な人間もいるのです。

スカイプ、音声通話…声だけで人は恋に落ちる

文字情報で仲良くなった男女は、スカイプのような音声通話にシフトしていきます。 実はこの声が好みで恋に落ちてしまったという体験を持った人は意外に多いといいます。

イギリスのアバディーン大学ケビン・アラン氏とビッド・スミス氏の研究によると、女性はパートナーを選ぶ際に男性の声の高低を利用し、声が低い男性を選ぶ傾向にあるということがわかりました。 声の低い男性の存在は女性の記憶に残りやすく、その分恋愛感情も芽生えやすくなるのです。

男女がコミュニケーションを重ね続けた場合、よりリアルに近い強いつながりが欲しくなってしまうのは自然なことですよね。 そういう段階にくると、スカイプを使って会話を楽しむようになります。 ここで恋心に発展した、という人も少なくはないようです。

問題になるネット不倫

ネットだけの既婚者との恋愛は肉体関係がないからOK、と考えがちですが、必ずしもそうともいえません。

現在法律上で明確に定められているわけではないので、肉体関係がなければ慰謝料請求を認めないという判決が多いのは事実です。

しかし、「円満な夫婦生活」を乱したり、関係性が破綻する原因になったと認められると慰謝料請求は発生する可能性が出てきます。

過去には、大阪地方裁判所が「肉体関係までは認められない」としながらも44万円の慰謝料を支払いを命じたという判例も存在します。

頻繁にメールやチャットのやり取りをしているせいで配偶者の不安を無駄にあおったり、オンラインゲームにのめりこんでしまったせいで家事や育児を放棄、仕事や大学をやめてしまったという報告も少なくはありません。

たかがネット上だけの恋愛、と油断していると「妻や夫の権利が著しく侵害された」として慰謝料が発生してしまうかもしれません。

ヤマりやすいネット恋愛、社会的な常識と節度をもって取り組む必要がありそうですね。

ネット恋愛から脱出したい人は

ネット恋愛は、ある種の遊びと割りきっている人から、依存症にまで発展している場合まで幅広くあります。ネット恋愛をする人の中には、辞めたいのに辞められない、という人もいます。

依存度が重度の場合は、他人があれこれと口を出してしまうとかえって悪化することになり、専門的な治療が必要となります。 しかし、軽度の場合は意外と簡単に治すことができます。

その方法のひとつは、休日や昼間に外出をすること。 ネット依存になると夜更かしをしがちですが、最初は眠たくてもがんばって外出をします。 それを続けていると、外出をするための目的を自分で作ったり、身だしなみを整えたりし始めます。おしゃれにも気を使うようになれば、服が欲しい、髪を切って清潔感を出したい、と思い始めるようになるでしょう。

また、犬を飼うと朝夕と散歩に出かける口実になります。犬にかまう時間も増えるので、ネットから遠のくようになります。

容姿や生活習慣が変われば周囲の目も変わり、現実社会での居心地がよくなって自然とネット依存から脱却できるようになるかもしれません。