世界一長い髪は何センチ?「髪の毛ナンバーワン」トリビア

「髪はどこまで長くなる?」「はげの悩みはいつからあるの?」ふとそんな疑問を感じたことはありませんか?髪の歴史は人類の歴史と言えます。今回は、世界で一番○○な髪のトリビアについてご紹介します。

世界で一番長い髪

『ギネスブック』によると、世界一のロングヘアーは7メートル93センチ!その持ち主は、インドのスワミ・バンダラサナジという女性。成人女性の場合、頭髪は1ヶ月に約1cm伸びると言われているので、そこまで伸ばすのに66年もかかった計算になります。

一番人気のある髪の毛の色

欧米圏で人気ナンバーワンの髪の色はブロンド。 古代ギリシャ時代から好まれ、ローマ時代以降もブロンドに染めたり、ブロンドのかつらが用いられたという記録が残っています。アメリカで『殿方は金髪がお好き』(アニタ・ルース、1925年)という小説がベストセラーになったことからもわかるように、男性のブロンド好きは根強いようです。現代でもブロンドは人気がありますね。

髪の毛で一番多い色

西洋人・東洋人を平均して 一番多いの髪の色は黒。成人全体の約59パーセントを占めています。 しかし、小児の平均では金髪が一番多くなっています。

その理由は、子供の時は金髪でも大人になるにつれて髪の色がどんどん濃くなっていく性質があるため。 東洋人の場合も、赤ちゃんの髪は少し赤みがかっていますが、大人になると真っ黒になっているのはこのためです。

一番古い毛染め剤

古代ギリシャ時代、ローマの女性たちが使っていたサポと呼ばれる染料が世界最古の毛染め剤と言われています。サポは羊の脂とブナの木の灰をまぜて作ったもので、今日の漂白剤・シャンプーのもとになったものと言えます。

サポで髪を染めた後は、長時間陽光で乾かさねばならず、そのわずらわしさからかつらが流行するようになります。

一番古いかつら

かつらは10万年前にはすでに存在していたようです!。フランス南西部の洞窟で発掘された10万年以上前の女性像に、かつららしきものをつけているものがあります。

かつらを被る風習は古代エジプトのミイラにも見られ、王族や高官たちのシンボルだったようです。エジプトのかつら文化はペルシャ、ギリシャへと伝わり、広く用いられるようになっていきました。

世界で一番多くかつらを持っていた人

ローマ皇帝マーカス・オーレリウスの妻ファウスティナは、色の違うかつらを500個以上持っていたと伝えられています。その日の服に合わせてかつらを変えていたのです。

かつらはローマ時代におしゃれ用具として流行し始めました。金髪の巻き毛が特に人気で、ドイツからかつら用の金髪が大量に輸入されていたそうです。ちなみに黄色のかつらは娼婦専用だったとか。

一番古い育毛剤

古代エジプト時代に最古の育毛剤の記録が残っています。おり、タマネギが脱毛に効くとされていました。 世界で初めて脱毛を研究したのはかのアリストテレス。男性は精液が脳から分泌されるためにはげになる、女性と子供は精液を作れないからはげない、と解説していますが、男性ホルモンが多い人ははげになるという現代の説とつながるところがあって興味深いものがあります。

髪の毛は男らしさ・女らしさをよく示すものと捉えられ、古来より強い関心の対象でした。 ヒトの体表から毛が失われはじめたのは約24万年前と考えられています。それ以来頭部や陰部に残った毛は、文化的な意味を持つようになっていきました。

現代の髪の悩みも、人間ならではのもので、長い歴史を持っていると言えるでしょう。