縮毛矯正の薬剤、何が入っているのかを知りたい

「縮毛矯正は、本来の髪質に大きな影響を与えるほど強いもの」このことを知っている人は、恐らくとても多いと思います。ここでちょっと疑問を抱いたことのある人もいるはずです。

「強い強いと言われているけど、そもそも縮毛矯正の薬剤の中身は何なの?」という疑問です。今回はこれについて見ていくことにしましょう。

薬事法的な登録は違いますが、基本的には薬剤の成分はパーマの薬剤と縮毛矯正の薬剤は一緒ですので(粘度の違いは明らかですが)、縮毛矯正剤だから強いものを使うということではなく、毛髪によって選択していきます。

往々にして縮毛の方は縮毛が強い方であればあるほど毛髪が硬くて太いので(0.1mm~0.06mmの太さが平均的)、使用方法によりダメージリスクが大きいですが、強めの薬剤で伸ばしていく場合があります。どちらにせよ、サロン側の担当スタイリストによる、毛髪の状態に応じた処理剤、薬液、塗布量、放置時間などが大きく左右します。

また、1剤で毛髪内の3大結合(水素結合、イオン結合、シスチン結合/ペプチド結合)を還元して、2剤で酸化(再結合)させて結合をもとに戻すことが縮毛矯正の原理になります。工程としては、縮毛矯正での1剤還元後に高温整髪用アイロンを使用して仕上げるというものです。

どんな縮毛矯正の薬剤にも入っている「定着剤」

どんな縮毛矯正にも、必ず「定着剤」が入っています。これは、縮毛矯正を定着させるために必要なものであり、「酸化剤」の名称で呼ばれることもあります。

主に二種類の成分があり、「過酸化水素」と「臭素酸Na」が代表例として挙げられています。これらは、脱色剤としても使われているので、知っている人も多いかもしれません。

ちなみに、日本では後者の方がメジャーであると言われており、髪の毛のコシなどを保持するために有用とされています。一方過酸化水素の方は、効果を長持ちさせることに長けており、パーマなどにも使用されています。

そのほかの成分は何があるの?

そのほかには、「還元剤」というものが使われます。

この還元剤は、定着剤を使う前に使われるものです。髪の毛を構成している結合を断ち切るために使うものであり、これによって「くせ毛の状態」を治します。その上で、髪の毛をストレートにし、最後に酸化剤を付けるわけです。

そのほかにも、さまざまな成分が配合されることがあります。ただ、いずれの場合でも、「還元剤を使って」「一度髪の毛のくせをとった後に」「定着剤を使って、ストレートの髪を根付かせる」という考え方は変わりません。

どのような縮毛矯正であっても、このような手順や原理に基づいて行われているのです。

品質の差はどこで起きるのか?

ただ、このような手順や原理が共通認識としてあるにも関わらず、「縮毛矯正でどれだけ髪の毛が傷つくか?」というのは、美容院によって差があるのも事実です。

この「なぜ差がつくか」という理由は、いろいろあります。代表的な例を挙げれば、

・美容師の腕が未熟であり、必要以上の薬剤を付けている。薬剤選択と放置時間は重要なポイントです。
・使っている縮毛矯正の薬剤が、あまり品質の良くないものである
・そもそも、施術を受ける人間の髪の毛が非常に痛んだ状態である

ということになるでしょう。

薬剤の成分を見てもわかる通り、縮毛矯正に使われる成分はとても強いもの。日常のケアをしっかりして、ダメージを最小限に抑えましょう!