カラーリングの基礎
健康な頭皮でいたいから。カラーリング前のパッチテストの必要性
市販のカラーリング剤の取扱説明書には「必ずパッチテストをしてからご利用ください」という記載がありますよね。なぜ、パッチテストをする必要があるのでしょうか?パッチテストの意味と方法について解説します。
パッチテストとは
パッチテストとは、今から使用する薬剤にアレルギーの原因となる物質が含まれていないかどうかを特定するために行うテストのことです。 市販で売っているものだから大丈夫と侮って、パッチテストをしなかった結果肌が炎症を起こしてしまったり、更にはアナフィラキシーショックになってしまう可能性もあります。
カラーリング剤を使用する際はパッチテストを必ず実施しましょう。
肌の炎症の原因とは?
カラーリング剤で肌がかぶれる原因は3つあります。
1つはもともとかぶれやすい体質であること。2つ目は今回使用した薬剤にかぶれやすい成分が入っていたこと。最後は、体調が悪い時期だったことです。
かぶれるという現象は皮膚炎のことで、「一次刺激性皮膚炎」と「アレルギー性接触皮膚炎」に分けられます。
もともとかぶれやすい方や皮膚に傷がある方がカラーリングした際にかゆみや痛みを伴って生じる皮膚炎が一次刺激性皮膚炎です。アレルギー性接触皮膚炎は、個人差・その日の体調に左右され、ある日突然発症することがあります。
アレルギー性接触皮膚炎は突発的に起こるため、ヘアカラーを行う際は毎回パッチテストで確認することが大切になってきます。
正しいパッチテストの方法
ヘアカラーリングの48時間前(2日前)に、パッチテストを行なってください。 過去に何回も異常なくカラーリングしている方でも、体質が変わっていたり、体調によって左右されるので、毎回必ずパッチテストを行うようにしましょう。
それではパッチテストのやり方をご紹介します。
1.まずは1剤と2剤を指定された割合で混ぜ合わせる
2.二の腕の内側に混ぜ合わせた薬剤を綿棒に取り、10円玉ほどの大きさに薄く塗る
3.そのまま48時間放置する
この48時間の間にかゆみや発疹、痛みを感じたらすぐに洗い流しカラーリングは行わないようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?頭皮を健康に保つためにも、パッチテストは怠らずにやりましょう。