ヘアスプレーって何でできてるの?~ヘアスプレーの成分まとめ~

スタイリングの仕上げにヘアスプレーを使うという方は多いと思います。がちがちに固めるタイプのものから、ふんわりと空気を含んだようなスタイルに仕上がるものまで、タイプはさまざまです。

シューっとスプレーするだけだから、使い方も簡単で便利なアイテムです。でも、ヘアスプレーに含まれている成分にはどんなものがあって、どのような役割を果たしているのかご存知でしょうか?あるいは、髪や頭皮にどのような影響を及ぼすのか…知らずに使っていたという方は要チェックです。

ヘアスプレーの構造と種類

ヘアスプレーは、耐圧容器(エアゾール容器)の中に、噴射剤(液化ガスか圧縮ガス)と原液が充填されていて、内圧がかかっています。噴射ボタンを押すと閉じていたバルブが解放されて、噴射剤と原液の混合液が霧状になって噴射される構造です。

ヘアスプレーの場合、原液には髪をコーティングし整える「整髪成分」やオイル成分、オイル成分を溶かしこむ溶剤としての「アルコール」などが含まれています。ヘアスプレーは、大きく次に挙げる3種類にわけることができます。

ハードタイプ

ヘアスタイルをがちがちに固定するタイプのヘアスプレーです。被膜形成能力の高い「セット樹脂」などを配合していて、長時間ヘアスタイルを固定・キープしたい時に適しています。

アレンジタイプ

一度セットしても、髪同士は適度な粘着性を保ちふんわりとした仕上がりで、再セットすることも可能なので、気軽に使いやすいタイプです。空気感のあるスタイルに適しています。

グロスタイプ

シリコーンやエステル油で髪をコーティングすることで髪に艶を出し、指通りをよくします。ハードタイプやアレンジタイプのようなスタイリングをキープする力はありません。

ヘアスプレーによく配合されている成分

2001年4月から化粧品の全成分表示が義務づけられたため、ヘアスプレーも成分表を見ると何が配合されているのか一目瞭然です。こちらでは、ヘアスプレーによく配合されている成分をご紹介します。お手持ちのヘアスプレーにはどのような成分が配合されているのか、ぜひ確認してみて下さい。

エタノール

溶剤として配合されています。揮発性が高いため、速乾性が生まれます。エタノールが揮発する際に清涼感が得られるため清涼成分でもあり、抗菌作用もあります。

LPG

噴射剤として配合されています。

DME(ジメチルエーテル)

噴射剤として配合されています。

コポリマー

スタイリング成分として配合されています。皮膜を形成して髪をコーティングします。

エチルヘキサン酸アルキル

髪に艶を出す油分で、エモリエント剤として配合されています。

ジフェニルジメチコン、ジメチコン、ポリシリコーン

いずれもシリコーンの一種で、髪の表面に付着してコーティングし、指通りをよくして艶を与えます。ヘアスタイルを崩れにくくする効果もあります。

加水分解シルク

毛髪保護成分として配合されています。

ヒドロキシプロピルキトサン

毛髪保護成分として配合されています。

パンテノール・PPG(ポリプロピレングリコール)

乳化促進する油剤として配合されています。手触りをよくする効果もあります。

ジラウロイルグルタミン酸シリンNa

界面活性剤の一種で、毛髪や肌への保湿作用や保護作用があります。毛髪内部へも素早く浸透して補修すると同時に、表面をコーティングして保護します。

イソステアリン酸

乳化剤や界面活性剤、結合剤として配合されていて、製品の安定性を高めます。

グリセリン

高い保湿作用があるため、保湿剤として、あるいは粘度の調整、抗菌剤として配合されています。

BG(ブチレングリコール)

比較的刺激の少ない保湿剤・抗菌剤です。エタノールやグリセリンよりも低刺激です。

メチルパラベン、フェノキシエタノール

防腐剤として配合されている成分です。

髪や頭皮への影響

薄毛や頭皮トラブルの原因として、ヘアスプレーを指摘する声もあります。ヘアスプレーは髪のスタイリングをキープする目的で使用されるため、基本的に頭皮にはつけない方がよいでしょう。

髪を補修するなどやさしい成分が配合されているものもありますが、主目的はヘアケアでないことを念頭におきましょう。また、ヘアスプレーを使用している髪を洗う際は、初めはやさしくお湯ですすぎ、ある程度髪をほぐれやすい状態にしてからシャンプーします。

また、しっかりと洗い流すことも重要で、ヘアスプレーの洗い残しは薄毛などの原因となります。