着付け・ヘアセット
美容院の着付けに必要なものとその注意点
日常着としての着物が徐々に姿を消していったからか、現在では、着付けをできる、という人は少なくなってきました。そのため、着物を着る際は、美容院にお願いする、という人も多いのではないでしょうか。
しかし美容院での着付けであっても、着物だけを持っていけばOKというものではありません。ここでは、着付けに必要なものを紹介します。
着物によって違いはあるけれど…
一口に「着物」と言っても、浴衣と振袖などでは必要はものが違います。
【振袖の場合】
・襟のついた長襦袢
・襟のついた肌襦袢
・裾除け
・組みひも
・腰ひも
・伊達締め
・着物用のベルト
・襟芯
・帯仮
・帯枕
・帯揚げ
・帯締め
・仮紐
・足袋
・タオル
「着物」「草履」「帯」のほかに、これらが必要になります。また、和装用のブラジャーやユニペッチがあるとモアベターです。
【浴衣の場合】
・組みひも
・伊達締め
・着物ベルト
・半幅帯
・タオル
浴衣の場合は、かなり簡素です。肌着は必要ですが、これは襦袢などではなく、一般的なもので問題ありません。また、和装用のブラジャーや帯仮なども、必須ではありません。
美容院での着付け、そのときの注意点
気を付けておいてほしいのは、「原則として、美容院ではこれらの着付け用品は販売していない」ということです。
私たちはついつい、「忘れたとしても現地で購入すればいいや」と考えてしまいがちですが、これらの着付け用品というのは、基本的には美容院には常備されていません。
ごくまれに、成人式の着物を販売―レンタルしているところに付属している美容院の場合、取り扱っている可能性もありますが、これらはあくまでレアケースです。着付けに必要なものは、美容院では購入できない、ということを心得ておくべきでしょう。
ただし、「成人式や結婚式で、レンタルで用意する」という場合、レンタル一式のなかに、これらのものが含まれているケースも多くあります。ただ、この場合でも、足袋や肌襦袢などに関しては個人で用意する必要があります。
日常的に着物を着ていない人の場合、何が必要で何が不要か、というのは、なかなか分かりにくいと思います。しかしここをチェックしておかないと、当日になって着付けができない、ということも起こります。特に、周囲のお店が空いていない時間帯での予約ですと焦ってしまいます。
このため、不安なようなら事前に美容院に問い合わせ、必要なものを確認しておくことをおすすめします。