太る体質は乳児期、幼児期の肥満で決まる!?

ぽちゃぽちゃした体型の幼い子どもは見ていて可愛らしいものですが、将来の肥満予備軍だとしたらとても心配な話です。今回は乳児期、幼児期の肥満が将来にどのような影響を及ぼすかについてまとめました。

生後1年までは脂肪細胞の数が増える時期

何となく太っている体型を見て肥満だと判断する人は多いものですが、医学的には「体の中に体脂肪が過剰に蓄積した状態」だといわれます。脂肪を構成しているのが「脂肪細胞」と呼ばれるもので、脂肪細胞の数が肥満になりやすいかどうかを左右する大事なポイントです。

一般的に脂肪細胞が増えやすい時期は決まっていて、「妊娠後期の3か月間ほど」、「生後1年まで」、「思春期」といわれています。問題は一度、増えた脂肪細胞は減らない、ということ。

細胞内の脂肪が減少して痩せたと思っても、細胞の数自体は減っていないのですぐにリバウンドし、太りやすい体質が一生続くことになるのです。

できる限り母乳育児で育てよう

ぷくぷくとした赤ちゃんは可愛らしく、多少太っていても気にしない親が多いかもしれません。しかし、脂肪細胞が増えやすい「生後1年まで」が、将来の肥満を引き起こす重要な時期であると認識している人は少ないようです。生後1年までは母乳やミルクからの栄養を主体に育ちます。

母乳は必要な栄養素を含み、ミルクよりカロリーが低いので赤ちゃんの健康を支えるうえで最適なものです。哺乳瓶に比べて吸いつく力も必要なので、あごの運動が促されるというメリットもあります。

一方、母乳の出が悪いときはミルクに頼ることになりますが、母乳に比べて飲み過ぎてしまう傾向が見られます。ミルクは母乳と比べると高たんぱくで肥満につながる要素が高いので、可能な限り母乳も組み合わせた混合育児にした方がよいでしょう。

幼児期の肥満は早期に解消を

一方で、乳児期に脂肪細胞が増えるのは特に問題ではなく、幼児期の肥満の方が将来的に心配である、とする専門家もいます。3歳ごろから肥満の傾向が見られるようになった子どもは小学校に入学してからも体重の増加が止まらず、高学年で「高度肥満」と判定される例があるからです。

その後、思春期を経て大人になっても肥満が解消されることはなく、健康面でも問題のある状態が続きます。つまり幼児期のうちに肥満対策に手を打っておかないと、将来的にずっと悩みを抱え続けることになるのです。

幼児期は、適切な食生活や運動の機会を親が積極的に与えることで肥満を防ぐことができます。将来にわたって続く肥満のリスクを減らすには、親の努力が問われています。

将来の肥満リスクを減らしていこう!

乳児期における母乳育児の状況や幼児期の生活習慣は、子どもの肥満に大きく関係しています。便利な食材やおいしいものがたくさんあふれている現代社会では、子どものために何を選び、何を与えるかという選択が非常に難しい時代です。

しかし、肥満はさまざまな病気を引き起こす大きなリスクであることは間違いなく、乳幼児のころから意識を持って肥満対策に取り組むことは親の責務と言えます。乳幼児健診で体重の増加を指摘された場合は真摯に受け止め、医師や保健師のアドバイスを聞きながら対策に努めましょう。

幼児期から早めに手を打つことが肥満解消の近道です。