抜け毛の原因、もしかしたら甲状腺の病気かもしれません

「シャンプーしたときの抜け毛が増えた」「髪が薄くなってきた」と感じる女性には、甲状腺の病気が原因で抜け毛が起こっている可能性もあります。今回は甲状腺ホルモンと抜け毛の関係、甲状腺の病気の特徴について説明していきます。

甲状腺の病気と抜け毛の関係

女性の抜け毛は、女性ホルモンのバランスやストレスが影響して起こることが珍しくないのですが、甲状腺ホルモンの分泌量が不足しても起こります。

甲状腺ホルモンは首にある甲状腺という小さな器官から分泌されているホルモンです。新陳代謝を促進させる作用があり、エネルギーを生産したり、皮膚や髪を成長させたりする、といった重要な役割を担っています。

そのため甲状腺ホルモンの分泌量が不足するする病気にかかると、髪の毛の生え変わりがスムーズにできなくなり、抜け毛が目立つようになってしまうのです。

抜け毛をともなう甲状腺機能低下症・橋本病とは?

たとえば、甲状腺ホルモンの分泌量が不足する病気には「甲状腺機能低下症」「橋本病」などがあげられます。

甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌量が不足して全身の新陳代謝が低下する病気です。抜け毛のほかに ・倦怠感 ・寒がる ・むくみ ・皮膚の乾燥 ・体重増加 ・過眠の傾向 ・抑うつ ・無気力 ・月経異常 ・声の低音化 ・便秘 などの症状がみられるようになります。

橋本病は甲状腺が炎症によって腫れる病気です。発症しても自覚症状のない人も多いのですが、甲状腺機能低下症の症状のみられる場合もあります。

甲状腺の病気による抜け毛は治る?

甲状腺機能低下症・橋本病が原因で起こる抜け毛は、これらの病気を治療することで改善させることが可能です。もしも甲状腺の機能が低下している場合には、不足している甲状腺ホルモン量をホルモン剤の服用で補う治療が用いられます。

これらの病気はホルモン剤の服用で治る場合と、一生ホルモン剤を服用しながらホルモン値をコントロールし続けなければならない場合があります。しかし治療で甲状腺ホルモン値を正常範囲に維持していれば、健康な人と同様、元気に生活していくことが可能です。

どんな人が甲状腺の病気になりやすい?

では、どのような人が甲状腺機能低下症・橋本病になりやすいのでしょう。男性も発症しますが、女性のほうが発症しやすい病気です。自己免疫の異常によって起こる病気で、原因には体質や加齢も関係しているとされてはいますが、明らかになっていません。

家系の遺伝が影響するので、家族の中にこれらの病気にかかっている人がいれば、定期的に甲状腺専門医で検査を受け、発症の早期発見に努めると安心でしょう。発症する前には首が腫れてくることがあるので、日常生活で抜け毛などの症状がなくても、首の腫れに気付いたら念のため受診されることをおすすめします。

甲状腺の病気は、ほかの病気と間違われたり見過ごされたりしがちです。女性は甲状腺の病気になりやすい傾向があるので、髪の毛や体の健康を守るためにも甲状腺の病気の特徴を把握しておきましょう。