抜け毛と遺伝の関係

「遺伝する抜け毛」といえば、男性の脱毛を思い浮かべる方も多いと思います。一方女性の場合は、あまり遺伝が抜け毛の原因としてとりあげられることは少ないですよね。実際のところはどうなのでしょうか。

ここでは「抜け毛が遺伝するとしたらどのように?」「どれくらいの確率で?」など抜け毛と遺伝の関係について、5つの項目にまとめて解説しています。

遺伝する脱毛「男性型脱毛症」について

遺伝の影響を受けることがわかっている抜け毛には「男性型脱毛症」があります。男性型脱毛症、通称「AGA」は、男性ホルモンが特定の酵素の影響を受けることによって、髪の成長を阻害する活性型に変化してしまうことが要因となって起こります。

この酵素を5αリダクターゼといいますが、5αリダクターゼの分布や量は遺伝するといわれていて、さらに関係する遺伝子は「母方からの遺伝」によって受け継がれるということがわかっています。

女性の「男性型脱毛症」は遺伝しにくい

男性型と名前についてはいますが、女性の体内でも男性ホルモンは作られていることから、AGAは女性でも発症することがあります。ただし遺伝の仕組みから、女性は男性よりもAGAが遺伝しにくくなっています。

とはいえ両親ともにAGA遺伝子を持っていれば、女性でもAGAを受け継ぐ可能性は高いことは確かです。

もちろん遺伝子を受け継いでしまったからといって、必ず発症するというものでもありません。

実際、女性のAGAは、抜け毛で悩んでいる方10人につき1人いるかいないかといったレベルですが、今悩まされている抜け毛の原因がAGAなのか、それ以外の原因によるものなのかということを知ることは、抜け毛海瀬のためには必須。もし両親ともに抜け毛、薄毛の傾向あるという時には、AGAの可能性も考えておいたほうがいいかもしれません。

AGA以外の抜け毛要因は遺伝するか

老化やストレス、更年期や産後、ピル服用中止、極端なダイエットなど、抜け毛の要因はいろいろとありますが、直接遺伝と関係するものは見当たらないといっていいでしょう。

ただし髪質や髪の量は遺伝すると考えられるので、コシがなく傷みやすい傾向にある軟毛の方などは、「抜け毛になりやすい要因が遺伝している」といえるかもしれません。

生活習慣の遺伝が及ぼす影響

食生活をはじめとした生活習慣も、抜け毛の原因としてあなどれません。医学的な遺伝ではないにしても、例えば普段から脂っこいものや甘いものが好きということだと、どうしても頭皮の毛穴が皮脂でつまりやすくなり、抜け毛が増えてしまう可能性があります。

遺伝子と違い、生活環境は心がけ次第でいくらでも改善できますから、心当たりのある方はバランスの良い食生活と規則正しい生活リズムを目標に、見なおしを行ってみるといいのではないでしょうか。

婦人科系の問題も遺伝する?

先の項目でもとりあげましたが、ホルモンバランスの乱れは抜け毛に大きく影響します。2つある女性ホルモンのうち「エストロゲン」が、髪の成長を促進するホルモンであるためです。

婦人科系の症状の遺伝についてはまだ不明な点が多いものの、例えばPMSがある方は、母親や姉妹もPMSがひどい人がいる傾向があるなど、全くの無関係とも言い切れません。更年期症状の強さや時期も似てくるケースはあるようなので、該当する人は注意しておくといいでしょう。