抜け毛・薄毛の対策とケア
長持ちの秘訣とは?ウィッグの手入れ方法
いつもと違うヘアアレンジを手軽に楽しみたい、同窓会が近づいているのに忙しくて美容院に行けないなど、ウィッグを利用する機会はいろいろありそう。ウィッグの種類や特徴、長持ちする手入れの方法をお伝えします。
ウィッグの種類と特徴は?
ウィッグは素材によって次の3種類にわかれ、手入れの方法も違います。
1.人毛
人毛の長所は、カラーリングが自由自在なことと、光沢や手触りが自然なことです。反面、何度か洗っていくうちに色落ちするので染め直しが必要になりますし、型崩れもしやすいのが特徴。デリケートに扱いましょう。
2.人工毛
人工毛の長所は、色落ちしないことや型崩れしにくいことです。短所は、化繊なので熱に弱いこと。そもそも型崩れしにくい素材ですから、アイロンやドライヤーを使用することは少ないでしょうが、使用するなら低温で短時間で済ませましょう。
3.人毛・人工毛混
人毛・人工毛混の長所・短所は、それぞれの素材の長所・短所と同じです。
植毛部分の素材で違うウィッグの寿命
1.既成品など一般的なウィッグ(約2年から4年)
フィルムやメッシュのウィッグよりも、植毛するネット部分に厚みがある点で丈夫です。ブラッシングの際にはネット部分を引っ掛けないようにしましょう。
2.極薄のフィルムを使用したウィッグ(約3か月から6か月)
薄いので肌との境目がわかりにくいのが長所ですが、耐久性には欠けます。皮脂や汗により劣化しやすいです。
3.極薄のメッシュを使用したウィッグ(約3か月から6か月)
通気がよく、ムレにくいのが長所。他の素材でも同様ですが、扱うときにムリな力をかけないことが肝心です。
これらはあくまでも目安で、使用頻度や手入れの方法によっては、もっと長持ちする場合もあります。
ウィッグの日常の手入れの秘訣は?
ウィッグを長持ちさせるための日常の手入れの秘訣は、次の3点です。
1.ブラッシング
ブラッシングはそっと。シャンプー後は、濡れたままだと摩擦が大きく、毛先が縮れてしまうので、完全に乾いてからブラッシングしてください。
2.シャンプー・リンス
ブラシがスッと通らないのは、ほこりなど汚れが原因です。お手持ちのシャンプーでよいので、水かぬるま湯で溶かして洗いましょう。熱湯は避けてください。人毛は、中まで浸透するので、リンスの後のトリートメントもOK。
人工毛は表面に付くだけなので、リンスまでで終わりです。優しく押し洗いしましょう。
3.乾燥
シャンプー後乾かすときには、ドライヤーを使わず自然に乾燥させます。
ウィッグを長持ちさせるための、その他の注意
ウィッグは、手入れのほかにも次のようなことに注意すると、いっそう長持ちします。
1.就寝中に付けたままにしない
頭の圧がかかるだけでなく、寝返りをうつときにムリな力が加わってしまいます。
2.ヘルメットや帽子をなるべくかぶらない
仕事の内容や状況によっては、ヘルメットの着用が必要なときもあるでしょうが、ウィッグの劣化の原因になります。日除けのためなら、帽子を日傘に変えてみましょう。
最後にウィッグの手入れのポイントをまとめますと、次の2点に集約されます。
1.ムリな力をかけないこと
2.高い熱を加えないこと
せっかくのウィッグですから、長持ちするように気をつけて手入れをしましょう。