薄毛対策は育毛剤だけじゃダメ?併せて行うべき3つのこと

薄毛対策といえば、育毛剤。しかし、使い方を間違っていると効果がでないどころか頭皮により負担をかけてしまいます。育毛剤の効能と注意点、そして育毛剤と合わせて取り入れたい薄毛対策を紹介します。

育毛剤の効能

育毛剤の効能は大きく分けて3パターン。「血行促進」「細胞分裂促進」「毛穴洗浄」です。これらの中から、自分の状態にあった育毛剤を選ばなければ、効果は期待できません。ミノキシジルなどを配合した医薬品指定の育毛剤もあります。

運動不足や油の多い食生活、貧血気味の人などは、頭皮の血流をよくすることで毛髪サイクルを整えることができます。次に、細胞分裂促進育毛剤は、毛母細胞の細胞分裂を直接促進する成分を含んでおり、薄毛が比較的進んでいる人向けです。

最後に、毛穴洗浄タイプは、頭皮だけでなく毛穴の奥の汚れまで取ることができます。こちらは薄毛が初期症状の段階で使うことで、効果が得られます。

育毛剤の注意点

育毛剤は、さまざまな育毛成分を含んでいるため、人によってはアレルギー症状などの副作用が出ることに気をつけなければいけません。具体的には、液体やミストなどの塗るタイプのものだと、頭皮にニキビや吹き出物ができたり、かゆみや発疹がでる場合があります。

ひどい場合には、皮膚がただれてしまうなど、育毛どころか頭皮環境を悪化させることもあるので、事前に必ずパッチテストをしてから使うようにしましょう。

また、育毛剤だけを使っていても、それだけでは効果が出にくい可能性があります。育毛剤を含めて、総合的に頭皮環境を整えることが大切なのです。

シャンプーが大切!頭皮環境を整えよう

多くの育毛剤は、洗髪直後の清潔な状態で使うことを推奨されています。しかしながら、シャンプーで頭皮にダメージを与えてしまっていては、元も子もありません。市販の石油系シャンプーは、合成界面活性剤を含んでいるため、頭皮への悪影響が大きいと考えられます。

おすすめはアミノ酸系植物由来で、洗浄力がマイルドなシャンプーです。また育毛シャンプーは、それだけではあまり効果を期待できませんが、育毛剤や治療薬と併用することで補完的な役割を担ってくれます。

治療薬で内側から発毛促進

効果的な薄毛対策のために、検討したいのが治療薬です。男性型脱毛症に有効といわれる成分は、ミノキシジルとフィナステリドの2種類。ミノキシジルは血行を促進することで毛根を再生し、フィナステリドは脱毛を防ぐ効果があります。

ミノキシジル配合の医薬品は一般の薬局でも購入できる、頭皮につけて使用する外用薬です。即効性はありませんが継続して使い続けるほど効果を実感する人が多くなっています。

フィナステリドは基本的には医師からの処方が必要な内服薬です。AGA(男性型脱毛症)に対応した病院を受診するとよいでしょう。

生活習慣を改善しなければ、すべての努力が水の泡

いくら育毛剤や治療薬を熱心に利用しても、生活習慣が乱れていては効果が半減してしまいます。油分や甘いもののとりすぎなどによる食生活の偏りや睡眠不足、過度な飲酒、運動不足などは薄毛対策の大敵。これらは、毛母細胞の細胞分裂を妨害するホルモンの分泌につながります。

また、パソコンやスマートフォンの使い過ぎで起こる眼精疲労や働きすぎによるストレスなども、頭皮によくありません。心あたりがある場合は、意識的に生活習慣を見直しましょう。

薄毛対策は、育毛剤と合わせて体の内面、外面の両方からアプローチすることで効果が出てくるものです。今回紹介したものを参考に、自分に合った薄毛対策を見つけてください。