市販されているトリートメントにはどんな成分が含まれているの?

髪のダメージを補修・保護する目的で、何かしらのトリートメントを愛用している方は多いと思います。「treatment」は、手当や治療といった意味で、髪のキューティクルを整えて傷んだ髪のケアをしてくれます。でも、美容院で受けるトリートメントメニューと、市販されているトリートメントを使って行うトリートメントでは、髪の仕上がりが全然違うと感じている方もいるのではないでしょうか?

美容師さんの技術ややり方もあるのかもしれませんが、使っているトリートメントの品質があまりよくなかった可能性もあります。こちらでは、市販されているトリートメントの成分について、解説しています。トリートメント選びの参考にしてみて下さい。

そもそも髪を形成しているものとは?

トリートメントは傷んだ髪を補修するように働きますが、そもそも髪の組成をご存知でしょうか?髪が毛根部分を除いて「死んだ細胞」であることは周知の事実ですが、死んだ細胞だからと言って、何をしても無駄というわけでもありません。健康な毛髪は、ケラチン(タンパク質)が80%、水分が10~15%、残りはセラミドやメラニン色素、ミネラルからなっています。

これらの構成比が崩れた状態が、すなわち傷んだ状態で、傷んだ状態では必要なたんぱく質や水分がますます失われやすくなり、髪のつややハリが失われてごわつき、強度も下がります。

市販のトリートメントの成分

市販のトリートメントによく含まれている成分をいくつかご紹介します。

カチオン界面活性剤

市販のトリートメントの主成分です。髪表面は通常マイナスに帯電していますから、プラス部分を持つカチオン界面活性剤は吸着しやすく、毛髪表面に膜を形成します。静電気を防止して髪のダメージを軽減するとともに、膜によって毛髪を保護します。

シリコン

成分名としては「ジメチコン」、「シロキサン」、「シクロメチコン」といった表記になります。トリートメントに限らず、多くの化粧品に保湿・コーティング成分として配合されています。毛髪表面をコーティングして、ダメージの広がりを抑え、髪の成分が失われるのを防ぎます。シリコン以外の樹脂も同様の働きがあります。

アミノ酸

タンパク質の構成要素で、傷んで失われた髪のタンパク質を補修します。

PPT(ポリペプチド)

アミノ酸がいくつか集まったもので、アミノ酸と同様に失われた髪のタンパク質を補てんします。ダメージによって失われた内部の隙間に入り込むことで修復します。

植物オイル

ホホバオイルやシアバターなどで、表面に油分を補給しコーティングして、指通りを改善したり、髪のまとまりをよくします。

パンテノール

水溶性のビタミンで、「プロビタミンB5」とも言われます。肌に対して補修効果やかゆみを和らげる効果がありますが、髪に対しては保湿効果が期待されます。

セラミド

髪内部にも存在する成分で、水分を集める作用があるため、傷んで隙間の空いた髪内部に水や栄養分を運び込む役割を果たします。髪に自然なハリや弾力を蘇らせます。

トリートメントの成分まとめ

市販のトリートメントの成分を見ると、わからないカタカナの羅列が続き、なかなか難しくかんじるかもしれません。でも、髪を内側から補修するには、髪の80%を占めているタンパク質を補い定着させることが肝心です。つまり、アミノ酸や、PPTなどの成分が重要です。

一方、シリコンなどの髪の表面をつややかにコーティングする成分は、内部には働きかけませんが、パサついた髪にはある程度必要かもしれません。大切なのは、表面をコーティングして、みせかけの艶を出す成分ばかりのトリートメントでは髪本来のトリートメントにはなりません。内部にタンパク質を補修してくれるようなトリートメントを選びたいものです。