赤ちゃん・子供のヘアケア
心配な「子供の白髪」…その原因と対策
子供の白髪は珍しいですが、その原因は遺伝、ストレス、食生活、生活習慣、病気など基本的に若白髪と同じです。子供の場合は原因を取り除いてあげると、たちどころに回復することが多いと言います。お子さんの頭に白髪を見つけたら原因を突き止めて、早めに対処してあげましょう。
子供の白髪の原因と対策
それでは、子供の白髪の原因を見てみましょう。下記のような原因により、黒いメラニンを作る毛根部の色素細胞がなくなったり、機能が低下したりすると子供でも白髪ができるのです。
●病気
白髪がバラバラに1本ずつ生えているのでしたら特に病気とは言えませんが、白髪がある箇所だけに束になって生えている場合は、尋常性白斑(はくはん)(じんじょうせいはくはん)が考えられます。皮膚科を受診しましょう。
またストレスにより突然下痢と便秘を繰り返す過敏性腸症候群の子供が増えているそうですが、この病気により色素細胞が弱まって白髪になることもあります。この場合は、内科を受診しましょう。病気が原因の白髪は、病気が完治すると黒くなることが多いそうです。
●ストレス
大人の社会に負けず、あるいは、大人の社会を反映して現代の子供社会はストレスに満ちています。ストレスが白髪に繋がるメカニズムは解明されていませんが、事例は多いと言います。
友人関係や学校、家庭内で悩んでいないか観察して、適切に対処してあげてください。子供は回復力が高いので、ストレスの原因を取り除くことで黒く生え変わる可能性は高いでしょう。
●紫外線
2009年に東京医科歯科大学難治疾患研究所により解明された白髪の原因は、「色素幹細胞のDNAの損傷」。黒髪のメラニン色素を作る「色素幹細胞」がDNAの損傷を修復できず、自己複製しないですべて色素細胞に分化するために、徐々にその数が減少して白髪になるとか。
色素幹細胞のDNAが最も損傷を受けるのが、紫外線だと言われています。帽子を被らせるなどのUVケアをしてあげましょう。
●食生活
髪はケラチンというタンパク質からできているので、タンパク質が不足すると白髪になりやすくなります。ケラチンの合成には亜鉛が不可欠で、亜鉛は髪を黒くする色素沈着の酵素の働きをサポートします。
タンパク質、亜鉛、銅、各種ビタミンが含まれる肉、魚、ゴマ、小魚、海藻、レバー、イカ、納豆などを含む食事を作ってあげましょう。
しっかり摂った栄養を髪にしっかり届けるために、適度の運動や良質な睡眠により血行を促進したり免疫力を高めたりすることが大切なのは、大人の白髪と同じです。白髪が気になったりからかわれたりしてストレスが増えないように、早く対処してあげましょう。