白髪の多い人と少ない人がいるのはなぜ?

若い時から白髪がある人もいれば、年をとってからも黒い髪のままの人もいます。いったい、白髪はどうして生えてくるのでしょうか。白髪が生えるのを止める方法はあるのでしょうか。

白髪は加齢現象

一般的に、白髪は加齢のために現れます。髪はメラノサイトという色素形成細胞の影響で、色が付いています。メラノサイトは加齢により減っていくので、年をとると白髪が生えるようになります。

しかし、何かの原因でメラノサイトが減ってくると、若い時でも白髪になってしまいます。

若白髪の原因

不規則な生活や寝不足などで、身体に無理がかかると、血行が悪っくなって髪の毛を作るのに必要な栄養分が少なくなり、メラノサイトの生成に悪影響を与えます。メラノサイトが不足すると、途中まで黒かったのに半分だけ白髪になるなど、変な色の髪になります。ストレスや病気などでメラノサイトが活動出来なくなると、突然、白髪が大量に生えることもあります。

また、若白髪原因は遺伝とも言われています。白髪に限らず薄毛などもその典型で、髪の毛は非常に遺伝の影響を受けやすい部位です。若白髪の人で両親あるいはどちらか一方が若白髪であるケースが多いと思います。

また、ダイエットなどで食事制限をしていると、髪の生成に必要な栄養素が不足して白髪になってしまいます。しかし、白髪にはなりやすい体質となりにくい体質もあるので、上記に当てはまる全ての人が白髪になる訳ではありません。

白髪は改善できる?

一端、白く生えてきた髪は自然には黒くはなりません。白髪を目立たなくするためには、染めることが一番手軽な方法でしょう。

ヘアカラーは、白髪染めを使わなければ上手く染めることはできません。白髪は元々色素がないので、普通のカラー剤だと薄いため、色素の濃い白髪染めを使うのです。これは、無理にカラーを髪の内部まで染み込ませるので、長い間続けると髪が傷んでしまいます。

ヘアマニキュアは、髪の表面だけをコーティングするのでダメージは少ないですが、色持ちはよくありません。最近は、少しずつ色をつけていくカラーリンスも出てきました。これは、一番髪に優しいヘアカラーではないでしょうか。

ただし、少しずつ染まるのですぐには濃い色が付きません。

食事からの改善?

白髪を完全に予防する方法は、今のところはありません。食事から予防することもできるかもしれませんが、100%確かに効果があるとは言えないのです。

それでも、髪の健康に必要な栄養素を摂ることは、キレイな髪にとってはとても大切なことです。

タンパク質はお肉、卵、チーズなどから、ミネラルは海藻類、ビタミンB2は牛乳、納豆、レバーなどで摂ることができます。

重要なのは、バランスの整った食事をすることです。他にも、野菜や果物でビタミン類を摂ることも、忘れずに。

白髪を受け入れる

白髪があるからといって、抜いてはいけません。抜いても増えることはありませんが、毛根を傷つける可能性があります。

そうなると、一時的な白髪で次に生えるときには黒髪に戻るかもしれない髪が、毛根が傷つくことでずっと白いままになってしまうかもしれないのです。

白髪は減らすのではなく、隠すと考えましょう。ヘアカラーやウィッグなど、隠す方法は色々あります。白髪が多いからといって、悲観することはありません。