10代の白髪。その原因と改善

白髪は老化現象で、10代には関係ないことのはずです。しかし、最近では若い人にも白髪が目立つようになりました。特に10代から白髪が目立ち始めると、気になって何事にも集中できなくなり、気分も沈んでしまいます。

どうして髪が白くなるのか

白髪は、元々色素を持たない髪です。黒い髪が長く生えてから、自然に色が抜けて白髪になることはありません。

髪の色は、色素細胞であるメラノサイトの影響で付きます。このメラノサイトは、チロシナーゼという酵素がなければ色を作ることができません。チロシナーゼは加齢により減少するので、人は年をとると白髪が生えるようになります。

色々と説はありますが、本来、年齢が若いときには白髪は生えないのですが、何かが原因になってチロシナーゼが減って若白髪が目立つようになるのです。

どうしてチロシナーゼが少なくなるの?

チロシナーゼが減る原因は、個人によって様々です。寝不足、不規則な生活、偏った食事、ダイエット、ストレス、遺伝、そして加齢などです。

加齢は10代の白髪の原因にはなりません。遺伝は白髪になる体質を受け継ぐだけで、白髪そのものが引き継がれるわけではありません。ですから、予防をするとある程度は、白髪の出現を遅らせることができるという説もあります。

問題は、寝不足や偏った食事、ストレスなど、生活そのものにあります。規則正しい生活をすることで、白髪は改善することもあります。

どうして生活習慣が白髪に影響するの?

寝不足や不規則な生活をしていると、疲労が蓄積して身体のリズムが崩れてしまします。

眠っている間に分泌される成長ホルモンは、ホルモン分泌を促すなどして疲労を回復をし、身体の機能を保っています。髪の毛も、眠っている間に細胞が活性化して健康な髪が生えてくるのです。

ですから、慢性的な寝不足だと、成長ホルモンの分泌に影響を与えることになります。また、髪の成長にはミネラルやビタミンをはじめとする、各種栄養素が必要不可欠です。肉類やお菓子中心のバランスの悪い食生活を続けていると、必要な栄養素が十分に摂れていない可能性もあるのです。

どうやって改善するの?

睡眠不足の解消は、就寝時間を早くする以外はありません。寝る直前までテレビやパソコン、タブレットなどを見ていると寝付きが悪くなり、質の良い睡眠はとれません。ベッドに入る30分前にはゲームやDVD、明るい画面を見るのは止めて、静かな音楽などを効いてリラックスしてください。

食生活は、ファーストフードから定食に変えたり、おかずにサラダを一品足したりして工夫しましょう。

ピザから幕の内弁当にしただけでも、野菜の取り方が変わっていきます。コンビニに売っている一人分の煮物などを活用することもできます。

今の努力は20年後に繋がる

白髪の改善は、今日はじめたからといって明日結果がでるわけではありません。劇的な変化は実感できなくても、1ヶ月や2ヶ月後には「そういえば白髪が見えなくなった」と気づくはずです。

継続していくことが、大切なのです。