白髪は遺伝するもの?

昔から、遺伝によって白髪になると言われています。若いうちに白髪が生えてきても、白髪家系なのだから仕方がないと諦めていることもあるでしょう。しかし、白髪の原因は遺伝だけではありません。

なぜ、髪の色が抜けるのか

毛根で生まれたばかりの髪には、色がついていません。それが伸びてくる過程で、メラニン色素の影響を受けて髪に色がついてくるのです。メラニン色素は、メラノサイトという細胞とチロシナーゼとう酵素によって働いています。メラノサイトとチロシナーゼのどちらか一方が欠けたら、黒い髪にはなれません。

この2つは加齢と共に少なくなっていくので、年をとると白髪が増えるのです。

栄養不足でも白髪になる!?

髪の毛を形成するにはビタミン、ミネラル、アミノ酸を欠かせることはできません。よく「海藻を食べると髪に良い」と言いますが、これは海藻にはこれらの栄養素が豊富に含まれているからではないでしょうか。

乱れた食生活だと栄養が偏ったり、極端に栄養素が不足したり、身体にも美容にも髪にも良い影響はありません。バランスのとれた食生活が、白髪対策になるのです。

生活習慣の乱れで白髪

不規則な生活を送っていると、髪にも良い影響はありません。特に睡眠不足は白髪だけではなく、美容と健康にも良くありません。

睡眠不足になると、自律神経が乱れて血行も悪くなります。身体を修復する成長ホルモンは夜にたくさん分泌されますが、完全に寝入ってから2時間経過しなければ活発に分泌されません。規則的な質の高い睡眠をとらなければ、白髪が増えるかもしれないのです。

ストレスで白髪

いつもストレスにさらされていると、いつでも対処できるように身体はアドレナリンを分泌するようになります。このアドレナリンが、老化を促進させることが分かってきました。ある研究によると、アドレナリンに似た物質を与えるとDNAを損傷することが判明したそうです。

また、ストレスが溜まると自立神経も正常に機能しなくなります。上手にストレスを発散させることが、白髪の増殖を抑えることになるのかもしれません。

白髪は抜かずに対処する

健康に良い生活は、白髪だけでなく美容にも良い生活です。規則正しい生活に栄養のバランスの整った食事、それにストレスを発散させると白髪は増えないかもしれません。

また、白髪を見つけても抜かないようにしましょう。抜くと毛根がダメージを受けて、健康な髪が生えなくなるかもしれないのです。