強いショックを受けると、一晩で白髪になるってほんと?

強いショックを受けて一晩で白髪になった…という漫画や小説を読んだ人は多いかと思います。これは、現実では起こり得ることなのでしょうか?

有名な話では、中世ヨーロッパの王妃マリー・アントワネットが死刑の宣告を受けたときにショックのあまり美しいブロンドが一気に白髪になってしまった、というのがあります。 また、古くからだと唐代の詩人・李白が「白髪三千丈」という詩で、愁いを募らせて白髪が三千丈(約9キロ)伸びた、という句を残しています。

しかし、これらは心理的な描写を大げさにしているだけで、実際には1日で髪が真っ白になってしまうことはありません。

一時的に髪の色が薄く見えることはある

毛皮質の内部には芯=髄(メデュラ)というものがあり、その中には気泡が含まれています。 一時的に強いストレスを受けると、毛細血管の中の血液の流れが悪くなり、そのせいで髪の毛の中まで栄養がいきわたらなくなってしまいます。その結果、髪の中の空気量が増え、そこに光が乱反射して色が薄く見えてしまうのです。

しかし、こうしたストレス性のものは一過性のものなので「ずっと髪が白いまま!」ということはありえません。 時間がたてば、ちゃんと黒い髪の毛が生えてきます。

髪の色はメラニン色素でできていますが、これが一日で完全に破壊されてしまうことは科学的にも実証されていないのです。

ストレスにより急に白髪が増えることはある

ストレスを受け続けてしまうと、それが原因で円形脱毛症になってしまうケースがあります。 脱毛により全体の髪の量が一気に減ってしまうと、もともと白髪まじりだった人は急に白髪が増えたように見えてしまいます。

また、脱毛症で抜けた毛穴からは、白髪が生えやすいと言われています。 白髪が少ない人はあまり気にならないかもしれませんが、心身の健康のためにもストレスの少ない生活をおくりたいものですね。