くせ毛の原因と対策
くせ毛向けシャンプーの正しい選び方
くせ毛の方にとってシャンプー選びはとても重要です。遺伝の影響も大きいくせ毛ですが、最終的な仕上がりを決めるのは髪の状態だからです。
とはいえ「くせ毛用」として売られているシャンプーの全てが本当にくせ毛向きがとは限らないのが現状。では、何を基準に選ぶのが正しいのでしょうか。くせ毛向きシャンプーを選ぶ時の5つのポイントをご紹介します。
数百円の「ファミリーシャンプー」とは決別する
「ファミリーシャンプー」とは、スーパーやドラッグストア等で安価で手に入れることができるシャンプーのこと。普通の大きさのボトルが500円前後で買えることから、コスト面では強い味方と言えますが、シャンプーは洗浄剤の質の問題で、安かろう悪かろうという部分があるのは事実。
高ければいいというものでもありませんが、数百円のシャンプーはくせ毛向きではないばかりか、くせ毛を悪化させてしまうこともあるので、きっぱり対象から外してしまうことをおすすめします。
パーマとカラー、どちらが先?
パーマとカラーリングの施術を受けるのであれば、基本的に約10日間(最低でも1週間)の期間は空けて施術を受けましょう。また、施術を行う順番としては、最初にパーマから先に行う方が好ましいです。
先にカラーリングから行うと、次にパーマをかけた際の色落ちが懸念されるからです。これらは美容師の基本的な知識なので、施術をする前に説明をしてもらえることが多いでしょう。
ノンシリコンは絶対条件
シリコンは髪に残って重さを出すので、シリコン入りのシャンプーを使った直後はくせ毛のまとまりがよくなったように感じる方も多いと思います。けれどもシリコンは髪だけでなく頭皮にも残ります。シリコンで毛穴が塞がれてしまうと、髪の毛はまっすぐ生えることができず、ますますくせが強くなる事態に陥ってしまいます。
くせ毛はシリコンではなく、アウトバストリートメントやドライヤーの使い方で落ち着かせるのがおすすめです。
低刺激で脱脂力が強すぎないものを選ぶ
敏感肌ではないという方でも、くせ毛に悩んでいるのであれば、刺激が少なく、髪と地肌の潤いを保って洗えるシャンプーを選びましょう。
くせ毛は髪の主成分であるタンパク質の分布が均等ではないことから、直毛に比べて乾燥しやすいという特徴があります。その上シャンプーで潤いを奪ってしまうと、外気の湿気を乾いた部分が吸って、くせが強く出てしまうことになります。
シャンプーによる髪の乾燥は、トリートメントやスタイリング剤を付けすぎてしまう「オーバートリートメント」にもつながるので、十分に注意したいところです。
無添加にこしたことはない
頭皮は顔よりも皮膚が厚いこと、シャンプーは基本的に大方洗い流すことから、顔に使う化粧品のように、使った途端に「合わない」とわからないことが多いのですが、その分じわじわとダメージが浸透してしまいます。
「無添加のシャンプーは全てくせ毛にいい」とは言えませんが、髪や頭皮に悪影響を及ぼす成分が入っていないシャンプーを使うにこしたことはありません。
界面活性剤の種類に注目
髪にいいシャンプーというと、石けんシャンプーを思い浮かべる方も多いと思います。ですが、くせ毛の方がいきなり石けんシャンプーに切り替えると挫折してしまう可能性が高いので、石けんシャンプーにこだわるより、界面活性剤の種類に注目するところから始めてみましょう。
くせ毛の方が避けたほうがいいのは、地肌と髪へ与えるダメージが大きい、「硫酸系の合成界面活性剤」です。複数種類がありますが見分け方は簡単。「ラウリル硫酸Na」など、「硫酸」という言葉が入っている成分が硫酸系です。
硫酸系の合成界面活性剤を使用したシャンプーは「安い」「泡立ちがいい」というのがメリット。頭皮や髪にトラブルを抱えていない方ならもちろん使っても問題ないでしょう。しかし髪の潤いを奪ってしまうことからシリコンが配合されていることも多く、くせ毛の方向きとは言えません。
自分にあったシャンプーを見つけよう
くせ毛と一口にいっても、髪質や洗いあがりの好みは人それぞれ。以上のポイントを参考にし、トライアル等も活用しつつ、自分に合った1本を見つけてみてください。